オーケーストラの楽器:チューバ

チューバ (tuba、テューバとも書く) は、大型の低音金管楽器で、金管楽器の中では最も大きく、最も低い音域を担います。

>>構造
唇の振動によって生じた音を管体で共鳴させ朝顔(ベル)から放出するという基本構造は他の金管楽器と同様であるが、フレンチ・ホルン以上の全長を持つ管は長円状に幾重にも巻かれ、大型の朝顔は上部に開く。金属(主に真鍮)製の管は、迂回管や抜差し部分を除き、朝顔に向かって緩やかに広がる「円錐管」となっており、唄口を接続する「マウスパイプ」と呼ばれる部分は楽器の中程の高さに取り付けられる。

音程を変えるための弁(バルブ)を持つが、これにはピストン式とロータリー式とがあり、その数は3つから6つまでと様々である。

ピストン式の楽器には、楽器を構えた時に、弁が直立した(upright)状態になる「アップライト型」(通称「縦バス」)と、弁が横倒しになり楽器の前面で操作を行う「フロント・アクション」(front-action)とがある。
ロータリー式の弁を備えた楽器は基本的には全て「フロント・アクション」(前面操作)となり、また、基本構造は(フロント・アクションの)ピストン式であっても1つないしは2つの追加のロータリー式の弁を備えるものもある。

迂回管部やマウスピース直後の下向きにU字状になった部分には結露水がたまりやすいため、水抜き用のバルブ機構や抜差し管を使い排出を行う。

>>音域による分類
チューバは、その音域によってテナー、バス、コントラバスの3種類に分類される。

一般には単に「チューバ」と呼ばれる楽器は変ロ調、ハ調、変ホ調、へ調の調性を持つものが知られている。これらはそれぞれ、しばしば「B♭管」、「C管」、「E♭管」、「F管」の様に表記され、この中でB♭管が最も管が長く、C、E♭、Fの順に短くなる。これらのチューバは管弦楽や吹奏楽における大編成の合奏から独奏に至るまで幅広い用途に用いられる。また、とくに金管合奏に於ては、習慣的にチューバを単に「バス」と呼ぶ場合があるが、これはしばしばアップライト型の楽器に限定される。

チューバのうち、変ホ調とヘ調の楽器を「バス・チューバ」、変ロ調とハ調の楽器を「コントラバス・チューバ」(contrabass tuba)として区別する場合がある。作曲家によっては、楽譜上で区別し、使用する楽器を指定している。コントラバス・チューバは、同じ調性のテナー・チューバよりも基音が1オクターブ低く、テナー・チューバと区別して「BB♭管」、「CC管」とも表記される。


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