チャイコフスキー

チャイコフスキー 交響曲第4番へ短調

クラシックを聴こう!
マぜール&ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1964年 デッカ

チャイコフスキーがかいた交響曲第4番は、正式名称ではないものの、ときに「運命」の名で呼ばれています。

冒頭に出る主題が「運命」と名づけられているせいです。

それにしてもこの交響曲が「運命」であるとするならば、それはベートーヴェンの同名の曲とはなんとちがっていることでしょう。

後者は運命に打ち克っていくのに、前者は運命に翻弄されてしまいます。そして、その敗北のしかたが多くの聴き手の強い共感を呼ぶのです。


ウィーン・フィルは指揮したマゼールの演奏からは、そのような複雑に錯綜したチャイコフスキーの特殊なあり方が余すところなく示されています。




チャイコフスキー 交響曲第6番ロ短調(悲愴)

クラシックを聴こう!
マルティノン&ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1958年 デッカ

チャイコフスキー 交響曲第6番ロ短調(悲愴)


チャイコフスキーが作曲した交響曲第6番(悲愴)は、弱音でいつとはなく始まり、やがて同じく弱音でいつとはなく終わっていくほの暗い音楽です。

ときたま明るくなるところもないではありませんが、それも前後のほの暗さをより強調するだけ。

通常こうした作品は一度接すると、それ以上は遠慮したくなるものですが、チャイコフスキーの場合、そうならない。その優美なペシミズムといつまでもつき合っていたくなってしまう。


マルティノン指揮によるウィーン・フィルの演奏は、その間のデリケートな事情を密にしてくれます。


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