楽器の種類
オーケストラの楽器:バイオリン
バイオリン(Violin、またヴァイオリン 、提琴を表記する) は代表的な弦楽器であり、クラシック音楽ではピアノに並んで非常にポピュラーな楽器です。
本の弦を弓でこすることによって演奏される。
>>日本におけるバイオリンの歴史
16世紀中頃にはすでにヴィオラ・ダ・ブラッチョが日本に伝わっていたようである。
当時ポルトガル修道士がミサでの演奏用として日本の子供に教えたことが、フロイスの「日本史」に書かれている。
しかし日本人が本格的にヴァイオリンを扱うのは明治以降と言っていいだろう。1880年音楽取調掛の教師として来日したアメリカ人ルーサー・ホワイティング・メーソンが手ほどきをしたのが始めである。
ドイツ系を主とした外国人教師によって奏者が養成され、ヴァイオリンは少しずつ広まっていった。
また大正時代にはジンバリスト、ハイフェッツ、クライスラー、プルメスター、エルマンといった名演奏家が続々来日し、大きな影響を与えている。
戦後になると各種の教則本が普及し、幼児教育も盛んになって、技術水準が飛躍的に上がっていった。
現在では世界で活躍する日本人奏者も多数いる一方、アマチュアとしての愛好家もピアノに次いで幅広く存在する。
>>構造
全長は約60cm。重さは楽器にもよるが、だいたい500g弱。
木製だが、部位によって使われる木は異なる。一般的に表板は柔らかい木、側板と裏板には硬い木が好まれる。多くは前者に唐檜、後者に楓を用いる。指板は現在では黒檀が使われる。
表板の裏側には力木(ちからぎ)と呼ばれる部品が張りつけられる。これは表板を補強するとともに、特に低音の響きを強める役割を果たす。
ヴァイオリン内部は空洞となっており、内部には魂柱(こんちゅう)と呼ばれる木の柱が入れられている。魂柱は表板と裏板を支え、振動を伝え、音質を決定する大切な役割を果たす。力木、魂柱も多くは唐檜で作られる。
指板にはフレットが存在しない。
指板の先には弦の張力を調整する糸巻き(ペグ)がついている。先端の渦巻きは装飾で、この部分に別の彫刻(人、天使、ライオン等の顔)が施される場合もある。
ヴァイオリンには保護のためニスが塗られているが、これは楽器の光沢を増し見た目を美しくしている。なおニスと音質との関係については下部「ニスと音響」を参照。
【弦】
もともとはガット(羊の腸)を用いていた。しかし標準ピッチが上昇するにつれ弦に高い張力が要求され、現在のガット弦は金属の巻線によって補強されている。金属だけのものや合成繊維(ナイロン弦)のものも多く用いられる。
【ヴァイオリンの弓】
弾力のある湾曲した木製の棒(スティック)に、馬の尾の毛が平たく張ってあり、この毛に松脂を塗って摩擦を強くし、これで弦の上をこする(滑らせる)。
スティックは通常ペルナンブコという木(南米産)で作られるが、安い物にはブラジルウッドが使われる。また最近ではカーボンファイバーやグラスファイバー製のものもある。
オーケストラの楽器:シンバル
シンバル(Cymbal)は、体鳴楽器に分類される打楽器の一つで、西洋音楽で使われる。
つば広帽子の形に比較的薄く伸ばした金属でできた楽器である。
もっとも基本的な奏法は同じ物を2枚用意して互いに打ち合わせるものである。同種のものはユーラシア大陸に広がっており、仏教に使われるものを鐃鉢(にょうはち)または鐃ばつといい、それと同じもので芝居に使うものを妙はつという。
また、その小型のものを銅はつという。
同種の物に非常に小さいシンバルがあり、指に付けて打ち合わせたりして演奏するのでフィンガーシンバルと呼ばれる。
クロタルもその一種である。
現在の西洋音楽で常用されるものとしては、タンバリンの枠で見ることができる。また、アンティークシンバル(クロタル、クロテイルと呼ばれることもある)というシンバルの形をしている小型の楽器は、形は似ているものの音色や音の性質は全く異なる。
>>構造
同じ形のシンバルを2枚対向させて打ち合わせるなどして演奏する場合と、1枚のシンバルを吊すかホルダにゆるく固定して小太鼓や木琴、鉄琴のバチで叩く場合とがあり、前者をクラッシュ・シンバル(一般的には合わせシンバルと呼ぶ)、後者をサスペンデッド・シンバルと呼んで区別する。
また、2枚のシンバルを水平にホルダに固定して、一枚を上下に動くようにしてペダル装置で操作するものがあり、ハイハットと呼んで主にドラムセットの中で使用する。
なお、サスペンデッド・シンバルに金属製の鋲(シズル)を数本打ち込んだものもあり、シズルシンバルと呼ばれる。
クラッシュは、⊃⊂と描きながら片方を上から下へ、もう片方を動かし、こすらせるようにして打ち合わせるのが基本である。
非常に小さな音から一打ちでオーケストラ全体をも制するほどの大きな音まで出すことができる表現力がある。
サスペンデッドにはトレモロ(細かく反復して打つ方法)をしながらだんだん大きくしていく奏法があり、爆発的な威力を持つ。
なお、クラッシュでのトレモロは、楽器のひとつの縁と、逆の縁を交互に打ち合わせる奏法による。また、楽器をトライアングルのばちでこする、その他、さまざまな特殊奏法が開発されている。
オーケストラの楽器:ティンパニー
ティンパニー (timpani) は、打楽器の一種。
ティンパニー(timpani)の表記として、Tympaniと書く楽譜もあるが、これは間違いである。
太鼓の一種であるが、音程を聴き取れる点が通常の太鼓と異なる。通常の太鼓は非整数倍音成分が多く、特定の音程を聴き取ることは困難である。
主に銅製であり、半球形の胴体に脚がついた大型の太鼓で、皮が張られた上面を通常2本のマレット(ばち)で叩く。複数のティンパニーを並べて使う時は、それぞれ違う音程にチューニングしたものを用意する。(写真;ウィキペディアより引用)
ペダルが付いたものは、音程を調節しながら演奏することもできる。
其の方式には、
1. ギヤ方式(音域が一オクターヴだが、操作しにくい)
2. クラッチ方式(音域が短7度で、より操作しやすい)
3. バランス・アクション方式(音域が短6度程度で、一番操作が簡単だが、音程が狂いやすい)
がある。
比較的編成の大きなオーケストラや吹奏楽で使われることが多い。
ちなみに、timpaniは複数形で、単数形はtimpanoだが、単体で使われることは稀である。
ティンパニーは、普通4台で S M L LL がある。セッティングの仕方としてまず、M と L の間に立ち、足を肩幅に開き、手はそのままで腰から上だけを回し S と LL がちょうど自分がたたく位置にくるようにする。
最近では、座奏もよく見受けられる。
これは、現代曲では多数の音程を必要とするため、音換えが頻繁になるのを合理化するためだ。
また、奏者の背丈にあわせ演奏しやすい高さにできるということから座奏を好む奏者も少なくない。
オーケストラの楽器:フルート
フルート(Flute)は木管楽器の一種。リードを使わないエアリード(無簧)楽器であり、唇から出る空気の束を楽器の吹き込み口の縁にあてることで発する気流の渦(エッジトーン)を発音源とする。
* 英:flute
* 独:Flöte (特に横笛をさす場合にはQuerflöte)
* 仏:flûte (特に横笛をさす場合にはflûte traversière)
* 伊:flauto (特に横笛をさす場合にはflauto traverso)
現在、一般にフルートというと、ここで述べる、数々のキー装置を備えた、オーケストラに用いられる横笛を指すが、古くは広く笛一般を指した。
特にバッハなどバロック音楽の時代にあっては、単にフルートというと、現在一般にリコーダーと呼ばれる縦笛を指し、現在のフルートの直接の前身楽器である横笛を指すには、「横の」(トラヴェルソ)という形容詞を付けて「フルート・トラヴェルソ」呼ばれていた。(単に「トラヴェルソ」と略されることもあった。)
現代では、ごく少数の黒檀(グラナディラという、主にクラリネットに使用されている木材)などの木製楽器を除いて、通常は洋銀、銀、金、プラチナなどの金属で作られるが、歴史的、構造的に、金管楽器ではなく、無簧の木管楽器に分類される。
>>構造
フルートはかなり全長の長い楽器(約70cm)であるため、全体を三分割して保存・携帯する。 歌口(吹き込み口)がある部分を頭部管、一番長い部分を胴部管、一番短い部分を足部管と呼ぶ。
頭部管を挿入する長さを変化させることにより全体の音高が変わるため、楽器が分割構造になっていることは、他の楽器とピッチを合わせる(チューニング)場合にも重要である。
頭部管は、歌口の部分で内径17mm、胴部管と接続する部分で内径19mmの円錐形である。
歌口に近い方の端がヘッドスクリューと呼ぶ部品によって塞がれている。管内の歌口に近い位置に反響板があり、ヘッドスクリューと連結されている。
コンサートフルートでは反響板の位置は歌口の中央から17mmが適切であり、ここからずれているとピッチに支障がある。
歌口は楕円形ないし小判形(角の丸い矩形)で、音源としてとしてエッジトーンを発するためにある程度の高さ(約4.5~7mm)を持っており、木製など管そのものに厚さがある場合は管厚を利用して、また金属製の場合にはライザーと呼ばれる短管を介してリッププレートを取り付けて歌口穴を形成する。
歌口部分がある程度の外径を持つことは、吹奏にあたって下顎に当てた際の安定性の確保の点からも重要である。
歌口の形状や大きさは音色、音量、発音性などに影響があり、楽器メーカーによって異なる。また同一メーカーでも、いくつかの歌口形状の頭部管を製作している場合がある。
胴部管は円筒形で、標準的なコンサートフルートの場合、頭部管に近い位置に比較的小さなトーンホールが3つと、それ以外に管の内径(19mm)とほぼ同じ大きさのトーンホールが10個、管体上面および側面にある。
トーンホールが指で押さえられないほど大きく、またその数が指よりも多いため、一部が互いに連結されたキーシステムによってトーンホールの開閉を操作する。キーの裏側にはタンポと呼ばれるパッドがあり、トーンホールを閉じた際の気密性を確保している。
そもそものフルートはD管であり、その低音域を拡張する目的で後に足部管を継ぎ足した姿が標準的な現在の姿になったのであるが、現在は移調楽器としてみなされてはいないものの、古来の姿のまま足部管を持っていないピッコロやフラウト・トラヴェルソの最低音がD音であるのは、その名残である。
現代のフルートにおいては足部管が標準的に使用されているが、足部管は胴部管と同じ内径の円筒形で、3つないし4つのトーンホールを持つ。
そのトーンホールが3つの場合はC足部管と呼ばれ、そもそもの最低音D4から下部に拡張された最低音はC4である。
トーンホールが4つの場合はH足部管(アメリカの楽器メーカーの場合はB footjointと表記)と呼ばれ、そもそもの最低音D4から下部に拡張された最低音はB3である。
H足部管を用いると全体の音色はやや太く強めになるといわれ、リングキーにする場合も多い。また、高音域が安定する(逆にいえば変化をつけにくい)ともいわれている。H足部管を用いることによって一部の運指(※)は影響を受ける。
※標準的なC7の運指、およびいくつかの替え指とトリルの運指がこれに該当する。
オーケストラの楽器:クラリネット
クラリネット(Clarinet)は、木管楽器の一種で、唄口に取り付けられた一枚の簧(リード)によって音を出す単簧(シングル・リード)の管楽器。
18世紀の初め頃、ドイツ人のデンナー(Christian Denner 1655-1707)が、シャリュモーを改造して作成したのが始まりである。
シャリュモーは、18世紀の後半頃までオーケストラに使用されていたフランスの古楽器で、シングルリードの円筒形木管楽器である。
バス・クラリネット等音域の低いクラリネットは、その原型はアドルフ・サックスが考案したといわれる。
>>構造
構造は吹口に近いほうからマウスピース(ベックとも=唄口)、バレル(=樽 アルト・クラリネットより低い音域のクラリネットではネック)、管体、ベル、となっている。
管体は、ソプラノ・クラリネットより大型のものでは上部管(上管)と下部管(下管)に分割できるものが多く、これより小型のものでは一体型のものが多いが、これは可搬性を確保するためのものであり、必ずしも音色や音質、音程などの面で優れているわけではない。
このため、ソプラノ・クラリネットでも一体型の管体を有するものが、少数派ではあるが存在する。全長のほとんどを占める管体の太さは、ほとんど一定である。
これが、クラリネット独特の運指や音色を生む原因である。
クラリネットの名の付く楽器は多く、クラリネット属と総称する。それらは移調楽器で、それぞれ音域を変えるために管の長さを変えたものであり、運指などは殆ど同じである。
クラリネット属の楽器の基準形はソプラノ・クラリネットで、通常、単にクラリネットと呼んだ場合には、ソプラノ・クラリネットを指す。
ソプラノ・クラリネットの調性は、変ロ(B♭)調が一般的であり、この他にイ(A)調のものがあり、オーケストラなどで多く使われる。
変ロ調の楽器とイ調の楽器は唄口部分が共通であるために、演奏中の持ち替えではこの部分だけを差し替えることもある。
作曲家によってはそれぞれの管の音色が違いにこだわって、B管の曲とA管の曲を書き分ける。たとえばクラリネット協奏曲で有名なカール・マリア・フォン・ウェーバーの曲はすべてB管用である。
しかしながら、単に音域や運指のしやすさでどちらの管を使うかを決める作曲家や演奏家もいる。
オーケストラの楽器:トランペット
トランペット (英:Trumpet/伊:Tromba…トロンバ/独:Trompete…トロンペーテ) は、金管楽器の一種で、一般には3つのバルブ(弁)を備えた比較的小型の「ソプラノ・トランペット」を指す。
和名は真鍮曲金発声器。
略称は、「Tp」もしくは、「Trp」。
管の全長に対して円筒部分の割合が大きく、多くは長円状に巻かれ、その中ほどに3つ(タイン社他の製造によるものは4つ)のピストンまたはロータリー式のバルブを備える。
この楽器の調性には様々なものが存在するが、最も一般的なのは変ロ調 (B♭管) とハ調 (C管) である。ハ調を除き、移調楽器である。
>>構造
管長をまったく変えることのできなかったナチュラル・トランペットに最初の改良が行われたのは15世紀である。
これはマウスピースのパイプ部分を長くして管長を多少コントロールする手法であった。
これが後にクルーク・システム(継ぎ足し管)に発達し、19世紀にはスライド・トランペットへと進化した。
このスライド・システムがトランペットに採用されている実例は、現在ベルリンの博物館に所蔵される1651年作の楽器が最古である。
一方、1760年にホルンに鍵を付ける試みが行われたことから、1801年にはアントーン・ヴァイディンガーによってトランペットにも鍵が付けられたが、これは音色や音程への影響が酷く、不成功に終わった。
1788年にイギリスでトランペットにヴァルヴを1つ付けて管の調を半音変えることに成功した。
これが後のヴァルヴ・システムの先駆である。
現在トランペットに使われる3本ピストンのヴァルヴ・システムはブレイクレーの創案によるブーシー・オートマティックと呼ばれるシステムで、この他にも数種考案されたが、いずれも実用化されなかった。
現在のヴァルヴ・システムのトランペットにはっきりと応用されるようになったのは1820年頃からで、1850年には完全に普及したものとなった。
ヴァルヴ・システムのトランペットの初期は、E♭とB♭が主流を成していたが、この他にも低音楽器としてテナー・バリトン・バス・コントラバスといった楽器が作られていた。
1850年頃にはF管のアルト・トランペットも作られた。しかし、これらの中で現在に残ったのはB♭管とC管のトランペットと、バリトン・トランペットからワーグナーが改良した現在でいうバス・トランペットの3種である。
オーケストラの楽器:オーボエ
オーボーともいう。フランス語のhaut bois(高い木(木管楽器))が語源とされる。
オーボエは、木管楽器の一つで、上下に組み合わされた2枚のリードによって音を出すダブルリード式である(複簧管楽器)。
* 仏:hautbois(オーボワ)
* 伊:oboe
* 独:Hoboe,Oboe(オボーエ)
* 英:oboe(オーボー)
古代ギリシャの伝説においては、マルシュアスが吹いた縦笛アウロスが2枚リードの楽器であったと考えられています。

>>構造
音域は中央ハのすぐ下の変ロから中央ハから2オクターブ上のイまで約3オクターブあるが、奏者達の研究によっては最高音を変ロとされているオーボエもある。
最高音の数音が発音できるか否かは奏者の力量、リードの質による。
また音の組み合わせに制限はあるがハーモニックス、二重音、三重音、多重音の発音が可能である。
グリッサンド、フラッタリング、弱音奏法(これもハーモニクスと呼ばれる)、循環呼吸法による切れ目ない演奏、音色を変化させるフィンガリングなど、現代奏法にも広く適応する。
音色を変化させるフィンガリング(timbre fingering)では1つの音程について20種類程のフィンガリングが存在することもある。著名な現代曲ではいくつかの音についてこのフィンガリングが使われている。
オーケストラや奏者によるお国柄の濃い楽器であり、地方毎に独特のシステムのオーボエが用いられていた歴史がある。
現代ではコンセルヴァトワール式と呼ばれるキーシステムのものが一般的である。コンセルヴァトワール式にはオクターブキーの機構によってセミオートマチックとフルオートマチックがある。
この違いは音色にも現れ、ドイツ趣味の奏者はフルオートマチックを使用していることが多い。
セミオートマチックは1stオクターブキーと2ndオクターブキーの切り替えの時点で1stオクターブキーが自動的に閉じる機構になっている。
フルオートマチックはこれに加えて2ndオクターブキーが自動的に開き、奏者による操作を必要としない。
各キーにもオープン式とカバー式のものがあり、これも音色に影響する。
現在はカバードキーが多い。
オーボエの場合カバードキーといってもキーの中央に穴が開いている。
フルートではリングキーと呼ばれる部類に入るのであろうがオーボエではこれをカバードキーと呼んでいる。
オープン式の場合は、現代のクラリネットの様にリングのみのキーを装備している。
オーケストラの楽器:ビオラ
ビオラ(ヴィオラとも呼ぶ)は、西洋音楽で使われるヴァイオリン族の弦楽器のひとつである。
長い間独奏楽器としてはほとんど無視された存在であったが、近代以降では独奏曲も数多く作られるようになってきている。
合奏や重奏の中では中音部を受け持つ。
>>構造
ヴァイオリンとほぼ同じ構造であるが、低い音を出すために全体が大きくなっていて、特に厚みが増している。
ヴァイオリン同様、顎に挟んで演奏する。大きさはヴァイオリンに比べ、胴の長さで50mmほど大きいといわれるが、ヴィオラの大きさは390mmほどから420mmを超えるものまでばらつきがある。
音響的には大きい方が有利であるが、大きすぎると演奏が困難になるため、演奏者は演奏技術・体格との兼ね合いで自分の弾くヴィオラを選択することになる。
日本では405mm ほどの大きさが好まれるが、世界的には小さめの寸法であり、ストラディバリウスが製作した寸法から410mm程度が標準とされる。
アメリカでは大きなヴィオラが好まれ、あるヴィオラ製作コンクールでは「420mmを超えるもの」という条件があるくらいである。また長さのみならず、共鳴箱の容積を大きくとるために厚みを厚めに設計したもの、幅を広めに設計したものなど形もまちまちである。
ヴィオラの大きさは、ヴァイオリンより音域が五度下がることから、本来胴の長さがヴァイオリン(360mm程度)の1.5倍の540mm程度であるべきという議論もあるが実際には、きちんと製作され調整された楽器ならば420-430mmあれば十分というのが現在の認識である。(写真:左がバイオリン・右がビオラ>ウィキペディアより引用)
もちろんヴィオラの音色は大きさのみによって決定されるものではないのでバシュメットのように標準的な寸法よりも若干小さめのヴィオラで魅力ある音色を出す演奏家もいるが、400mm以下のヴィオラでは本当のヴィオラの音とは言いがたいというのが本格的な制作者にみられる認識である。
弦は楽器全体の長さに応じてヴァイオリン用のものより長いだけではなく、同じ高さのヴァイオリンの弦より太い。弓も一般的にヴァイオリンのものより長く、また重量も重い。
オーケストラの楽器:ファゴット
ファゴットは、木管楽器の一つで、オーボエと同様に上下に組み合わされた2枚のリードによって音を出すダブルリード式である(複簧管楽器)。

低音部を担当する。
英語に従い、バスーン、またはバズーンともいう。実音で記譜される。
>>構造
通常、次の4つの部分から成る。 (「5ピースモデル」(別名 ジェントルマンシステム)という、コンパクトに収納できるモデルもある。吹奏感にも若干の違いがあるとされる。)
* ベルジョイント
* テナージョイント
* バスジョイント
* ダブルジョイント
その他、ボーカル、ハンドレストなどの要素で構成され、吹奏時にはこれらを組み立てて使う。(ハンドレストが金属製で、本体と一体型になっているものもある。)
組み立てた楽器の高さは135cm前後となる。ファゴットは長い管を二つ折りにした構造の楽器で、管の総延長は約260cmにもなる。
ベルジョイントの先端部は、「ジャーマンベル」と「フレンチベル」という、大きく分けて2種類のベル形状が存在し、外見上の特徴となっている。右図画像は「フレンチベル」である。
演奏時にはストラップを用い、楽器を斜めに構えて吹くという点も、他の管楽器には見られない特徴である。
オーケストラの楽器:チェロ
チェロ(セロ、大提琴とも表記)は、西洋音楽で使われるヴァイオリン族の弦楽器のひとつで、独奏楽器として重要であるばかりでなく、合奏や重奏の中では低音部を受け持つ。
チェロの語は英語のCelloに直接の起源があると思われるが、英語のCelloは、Violoncelloの省略形である。Violoncelloは、チェロを表すイタリア語からの外来語で、イタリア語でも同じくVioloncelloであるが、Violoncelloとは「ちいさなヴィオローネ」の意味である。
ヴィオローネはコントラバスの元になった楽器である。ヴィオローネの語は「大きなヴィオラ」であるから、Violoncelloは、「小さな大きなヴィオラ」の意味である。「チェロ」はその「小さな」の部分に相当する。
>>構造
ヴァイオリンとほぼ同じ構造であるが、低い音を出すために全体が大きくなっており、特に厚みが増している。また、床に立てて演奏するためのエンドピンと呼ばれる棒がチェロの尾部に付いている。
オーケストラの楽器:コントラバス
コントラバス (独:Kontrabaß/英:Contrabass/伊:Contrabbasso) は4本または5本の弦を持つ大きな弦楽器でで、ダブルベース(英語起源)、ストリングベース(弦バス。吹奏楽で管楽器の低音楽器に対し)、ウッドベース、アップライトベース、アコースティックベース(ポピュラー音楽でエレクトリックベースに対し)、ベース・フィドル(ケルト系の音楽でヴァイオリンの呼称であるフィドルに対して)とも言う。
呼称が多いのは、コントラバスがさまざまな場面で使われることの表れである。
類似する低音部の弦楽器であるチェロは、いわばヴァイオリンを大型化させた、れっきとしたヴァイオリン属であるのに対して、コントラバスはヴィオラ・ダ・ガンバの最低音域楽器であるヴィオローネという楽器が直接の先祖に当たる。これは16世紀に生まれ、18世紀頃まで用いられていた。
このように、もともとヴィオール属から進化した楽器であるが、バロック期後半頃からチェロの影響を受けて次第にヴァイオリン属との融合が進み、現在ではヴァイオリン属とヴィオール属の中間に位置する楽器とされている。
>>構造
【楽器】
共鳴胴は瓢箪型で棹が付いている。ヴァイオリン同様表板と裏板は独立しており湾曲している。ただし、裏板が平面のコントラバスも存在する。ヴァイオリンやヴィオラ、チェロと違いなで肩であるが、これはヴィオール属のなごりであり、これによってハイポジションでの演奏が容易になっている。
駒は弓で特定の弦をこするのに適すよう、弦の当たる位置が湾曲しているが、形の比率は他のヴァイオリン属に比べて背が高い。駒の立てられている部分の内部に魂柱(こんちゅう)と呼ばれる柱が立っており、表板と裏板に接している。
弦の振動は主に表板から魂柱を通して裏板に伝わり、共鳴胴全体が振動するのである。棹から駒を経て楽器の尾部の緒留めまで弦が張られ、弦を押さえるための指板が張られている。
全長は約170~200cm程度、弦の実効長も約95〜120cm程度と、それぞれ全体の約2割ものばらつきがあり、この割合は他の純粋なヴァイオリン属の楽器より遥かに大きい。
【弓】
ヴァイオリンの弓と同様、逆に湾曲し馬の尾の毛が張られる。毛留め(フロッグ)の箱の大きさと棹の長さによって、フレンチ・ボウとジャーマン・ボウの2種に大別される。
毛には松脂を塗り、これで摩擦係数を高めて弦をこする。使われる松脂は他の弦楽器のものに比べて粘性の高いものを用いる奏者が多いが、音質や演奏性の好みで他の弦楽器のものを使う奏者もいる。
オーケストラの楽器:トロンボーン
トロンボーン(トロムボーン)は中型の金管楽器で、イタリア語でTrombono、英語・フランス語ではTrombone、ドイツ語でPosaune、中国語では长号[長號]、和名は伸縮自在真鍮曲金発声器。
そもそもラッパはイタリア語でTrombaであるが、より大きなものを表す際に語尾変化によって派生語を生み出すイタリア語の拡大辞“-ono”を付けたのが語源であり、Tromb(a) + ono = Trombonoは「大ラッパ」という意味に該当する。
略称は「Tb」,「Trb」,「Tbn」などが見られるが、「Tb」だと“Tuba”の略記と混同され得、「Trb」だと“Tromba”の略記と混同され得るため、特にクラシック音楽における楽譜上では「Tbn」としての略記が好まれている。
2つの長いU字型の管を繋ぎ合わせた形状を持ち、通常、その一部をスライドによって伸縮させて音程の高低を生み出す。一般的な調性は変ロ調である。クラシック音楽やジャズなどの西洋音楽をはじめ、多くの分野で使用される。
>>構造
2つの長いU字型の管を繋ぎ合わせた形状を持ち、通常、その一部をスライドによって伸縮させて音程の高低を生み出すが、中にはバルブ式のものも存在する。
最も標準的な調性は変ロ調(B♭)であり、1つないしは2つの追加のバルブによって調性を変えることができるものもある(テナーバス、バスTrbと呼ばれる)。
追加のバルブは低音域の拡張やスライドを動かす距離を短くし操作をより簡単にする役割を果たしている。
追加のバルブを持たないものは、通常、前後の重量の均衡を取るための「バランサー」と呼ばれるおもりを後方のU字管の近くに取り付けている。このバランサーは、音色や吹奏感にも影響を与える。
スライドは内管と外管を重ね合わせた構造をしている。内外のスライドが重なっている長さは、近いポジションで長く、遠いポジションで短くなる。
このため、古くは近いポジションの時には摩擦抵抗が大きく遠いポジションの時には抵抗が小さいという現象を生み、均一な力では操作できないという欠点、また遠いポジションの時ほど息もれが激しくなるという欠点があった。
これは後に、内管の先端のみを微妙に太くした「ストッキング」という部分で外管と接するようにしたことで解決され、これにより操作性が向上した。
収納の際はベル側のU字管とスライド側のU字管とに分割できる。まれに、ホルンに見られるようにベルにネジ山が切ってあり、そこでも分割できるデタッチャブルベルの楽器もあるが、ベル直径が大きくないテナー、テナーバスでは滅多になく、ベル直径が大きいバストロンボーンではときどき見られる。
オーケストラの楽器:ホルン
ホルン (Horn) は金管楽器の一種で、イタリア語では Corno (コルノ)、フランス語では Cor(コール)と言い、もともと「角」の意味を持った言葉ですが、古くから「角笛」を意味してもいた。
現在ではホルンとは、一般にはフレンチ・ホルンを指すことが多い。ギネス認定世界で1番難しい楽器でもあります。
なおホルンと名のつく金管楽器にサクソルン族のフリューゲルホルン、アルトホルン、テナーホルンなどが有るがこれらはマウスピースやバルブの構造、管体の形状からホルンとは区別される。
マーチングなどでホルンの代わりなどに使われるメロフォンは外観はホルンに似ているが別の楽器である。またホルンを名前に含む楽器に木管楽器でオーボエ族のイングリッシュホルン(コールアングレ)やクラリネット族のバセットホルンなどがある。
これらはもちろん金管楽器であるホルンとは直接の関係はないが、ホルンを名前に含む楽器がこのように多いことから、ヨーロッパの吹奏楽器の歴史の中で角笛が重要な位置をしめていたことが伺える。
>>構造
フレンチ・ホルン (French Horn) はカタツムリの様な形状に巻かれた円錐状の管と、3つから5つの、通常はロータリー式の弁(バルブ)を持っています。
へ調と変ロ調の調性を持った楽器があり、それぞれF管、B♭ 管と呼ばれるが、一般的には、それらを一つに組み合わせ「切換バルブ」と呼ばれる特殊な弁で切り換えられるものが多用されています。
単一の調性の楽器をシングルホルン、二つの調性を持つものをダブルホルンと言って区別するが、ダブルホルンに一般的なヘ調より1オクターブ高い「ハイF」などを追加したトリプルホルンと呼ばれるものも存在します。
ホルンの管体は0.3-0.5mm程度の薄い、様々な真鍮素材で作られている。ホルンの管体部はその真円形状を保つため、高温で溶かした鉛、タール等の充填材を流し込み、曲げ加工の後再度その充填材を取り除く形で制作される。大量生産の場合には管体に水を通し、そのまま凍らせてしまい、曲げ加工の後氷は融かして外に出し、その後管体を型にはめ内部から圧力をかけて完全な形に仕上げる工法が取られている場合もあります。
英語圏ではhornという単語が金管楽器一般に用いられるため、それと区別する為にこの楽器にはフレンチ・ホルンという名称が一般的に用いられる。名前からフランスの楽器かと思えるが、フランスの楽器ではない。ドイツ語では同じ様な理由で同音異義語の動物の角と区別する為、森のホルン (Waldhorn)という名称が用いられる場合もあります。
オーケーストラの楽器:チューバ
チューバ (tuba、テューバとも書く) は、大型の低音金管楽器で、金管楽器の中では最も大きく、最も低い音域を担います。
>>構造
唇の振動によって生じた音を管体で共鳴させ朝顔(ベル)から放出するという基本構造は他の金管楽器と同様であるが、フレンチ・ホルン以上の全長を持つ管は長円状に幾重にも巻かれ、大型の朝顔は上部に開く。金属(主に真鍮)製の管は、迂回管や抜差し部分を除き、朝顔に向かって緩やかに広がる「円錐管」となっており、唄口を接続する「マウスパイプ」と呼ばれる部分は楽器の中程の高さに取り付けられる。
音程を変えるための弁(バルブ)を持つが、これにはピストン式とロータリー式とがあり、その数は3つから6つまでと様々である。
ピストン式の楽器には、楽器を構えた時に、弁が直立した(upright)状態になる「アップライト型」(通称「縦バス」)と、弁が横倒しになり楽器の前面で操作を行う「フロント・アクション」(front-action)とがある。
ロータリー式の弁を備えた楽器は基本的には全て「フロント・アクション」(前面操作)となり、また、基本構造は(フロント・アクションの)ピストン式であっても1つないしは2つの追加のロータリー式の弁を備えるものもある。
迂回管部やマウスピース直後の下向きにU字状になった部分には結露水がたまりやすいため、水抜き用のバルブ機構や抜差し管を使い排出を行う。
>>音域による分類
チューバは、その音域によってテナー、バス、コントラバスの3種類に分類される。

一般には単に「チューバ」と呼ばれる楽器は変ロ調、ハ調、変ホ調、へ調の調性を持つものが知られている。これらはそれぞれ、しばしば「B♭管」、「C管」、「E♭管」、「F管」の様に表記され、この中でB♭管が最も管が長く、C、E♭、Fの順に短くなる。これらのチューバは管弦楽や吹奏楽における大編成の合奏から独奏に至るまで幅広い用途に用いられる。また、とくに金管合奏に於ては、習慣的にチューバを単に「バス」と呼ぶ場合があるが、これはしばしばアップライト型の楽器に限定される。
チューバのうち、変ホ調とヘ調の楽器を「バス・チューバ」、変ロ調とハ調の楽器を「コントラバス・チューバ」(contrabass tuba)として区別する場合がある。作曲家によっては、楽譜上で区別し、使用する楽器を指定している。コントラバス・チューバは、同じ調性のテナー・チューバよりも基音が1オクターブ低く、テナー・チューバと区別して「BB♭管」、「CC管」とも表記される。
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